ビザと在留資格の違い

私はカナダ人の夫とカナダで暮らしていますが,今度日本に引っ越すことにしました。そこで夫のビザが必要になると思うのですが,日本で取ったほうが良いですか,それともカナダで取ったほうが良いですか?
ビザは日本で取ることはできませんから,カナダにある日本国大使館や総領事館で発給してもらってください。
えっ!?でもインターネットを見ると日本で配偶者ビザを取ることができるみたいですが?
それはビザではなくて在留資格のことではないでしょうか。
在留資格?ビザではないのですか?
はい。在留資格とビザは全く違います。
じゃあ夫はどうすれば在留資格をもらえるのですか?
御主人がカナダの日本国大使館や総領事館で配偶者ビザを発給してもらい,日本に到着して上陸が許可されると在留資格がもらえます。

ビザと在留資格は、日本では混同されがちです。
在留資格のことをビザと書いてあるウェブページが多いためです。
しかし,ビザと在留資格は全く違うものです。

ビザは、外国人が日本に到着して上陸許可申請をするときに必要になるものであって(ただし、米国や英国、フランス、韓国などの旅券をお持ちの方は不要です),上陸許可(Landing Permission)を受けるとシングルタイプ(一回限り有効)のビザは使用済みとなります。
ビザの申請・発給窓口は、日本国外にある日本国大使館領事部または総領事館です。
したがって、日本国内にいるのに“配偶者ビザの延長”や“配偶者ビザを変更”といったことはあり得ないことになります。

ウェブページなどによく書かれている「配偶者ビザ」は,正確には在留資格を指している場合が多いと思いますが,在留資格であれば延長(正確には更新),変更をすることはあります。

外国人が日本に到着して上陸許可(Landing Permission)を受けるとシングルタイプのビザは使用済みになり,在留資格が付与されます。または在留資格変更許可時に付与されます。
在留資格は「日本人の配偶者等」のほか、いくつか種類がありますが、日本にいる外国人はどれか一つ必ず付与されています。
例えば,近年では観光目的で来日する外国人が多いですが,その場合の在留資格は「短期滞在」である場合が多いです。

このようにビザと在留資格は全く違うものですので、このページを読まれた方は、これを機にビザと在留資格の違いを理解していただければ幸いです。